ロシアの謎のブザー音「UVB-76」が突然停止した日~30年間流れ続けたのになぜ?

2013/12/05

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6月5日
ロシアの短波無線放送局「UVB-76」は、1分間に約25回のペースで短く単調なブザー音を途切れることなく流し続け、また極めて稀にロシア語による音声メッセージが流れるという、謎めいた放送内容により、世界中から注目を集め、広く議論の的となってきた。




 30年間鳴り続けたブザー音だけの短波ラジオ


正確な放送開始時期はわかっていないが、そのブザー音だけの短波ラジオは1980年前後には放送が始まってたと言われている。
通常は周波数4625kHzで、ロシア内の送信所から送信されている短波放送のコールサインである。
その放送内容から短波受信家などからは『ザ・ブザー(The Buzzer)』という愛称が付けられている。

▼UVB-76のブザー音


『ザ・ブザー』は、1982年から2秒おきに短い電子音を繰り返し放送しており、1990年初頭ごろに、ブザー音へと切り替わった。ブザー音は正時1分前になると、途切れのない連続音に切り替わる。
この連続音は、ブザー音が再開されるまでの1分間続けられる。

音声メッセージの謎

極めてまれに、ブザー音が中断され、ロシア語による音声メッセージが放送されることがある。その全てが1990年代後半以降に行われている。

最初の音声メッセージは、1997年12月24日21時58分(日本時間12月25日06時58分)に放送された。ブザー音が突然停止し、短い信号音が流れた後、男性の声がロシア語で次のように述べた。
≪Ya - UVB-76.
18008.
BROMAL: Boris, Roman, Olga, Mikhail, Anna, Larisa.
742, 799, 14.≫
メッセージが逐語的に数回繰り返された後、信号音が繰り返され、ブザー音が再開された。

2002年の音声メッセージ

2002年9月12日に放送されたメッセージは、音声が極端に歪んでいて明瞭でなく、内容を理解することが困難なものであった。以下は、この二度目の音声放送の一部を書き起こしたものである。
≪UVB-76, UVB-76.
62691 Izafet 3693 8270≫

2006年の音声メッセージ

2006年2月21日7時57分(日本時間2月21日16時57分)に放送された。この時も強く歪んだ音声であったが、次のようなメッセージが述べられた。
≪75-59-75-59.
39-52-53-58.
5-5-2-5.
Konstantin-1-9-0-9-0-8-9-8-Tatiana-Oksana-Anna-Elena-Pavel-Schuka.
Konstantin 8-4.
9-7-5-5-9-Tatiana.
Anna Larisa Uliyana-9-4-1-4-3-4-8≫(録音サンプル)
「ボリス」「タチアナ」「コンスタンチン」といった人名は、NATOフォネティックコードと同様の、ロシア語の通話表の中に見ることができる[10]

2010年8月23日の音声メッセージ

2010年8月23日13時35分(日本時間8月23日22時35分)に放送された。
≪UVB-76, UVB-76, 93, 882, NAIMINA,
74, 14, 35, 74, 9, 3, 8, 8, 2,
Nikolai, Anna, Ivan, Mikhail, Ivan, Nikolai, Anna,
7, 4, 1, 4, 3, 5, 7, 4≫(録音サンプル)

2010年8月25日の音声メッセージ

2010年8月25日16時31分(日本時間8月26日01時31分)に放送された。
≪38, 77, 38, 527, a, 3, 50, 3707, 55, 73, 3, 8, 5, 2, 7, 
Anna, Konstantin, Konstantin, Roman, Elena, Caplya, Ivan, Yakov,
3, 5, Dnjyaj, Viljanka, 5, 5, 2, 3,
UVB-76, UVB-76, 38, 527, AKKRECIA,
3609, 55, 73, 3, 8, 5, 2, 7, Anna, Konstantin, Konstantin, Roman, Elena, _,
Ivan, Yakov, 3, 5 ,0, 9, 5, 5[人が "yeah!"と言っているような音], 9, 3.≫(録音サンプル)


どこから発信されているのか?

この放送局の送信機は、ロシア連邦ゼレノグラードソーネチノゴルスクの中間、モスクワの北西40kmに位置するポヴァロヴォの、ロジェキと呼ばれる小さな村の近郊(56°04'58” N/37°05'22” E (56.08 N/37.08 E))にある。この位置とコールサインは、1997年の最初の音声放送まで明らかになっていなかった。
この放送局は、Molniya-2M (PKM-15)、Molniya-3 (PKM-20)送信機と、Viaz-M2バックアップ用送信機を使用している。アンテナはソ連製水平ダイポールアンテナ「VGDSh」(高さ約20 m)が使われている[1]。2010年代初頭に放送局が移転した模様である。ロシア軍再編時期に近いため、軍事目的で運用されているのではないかとの推測がある。

ついにブザー音がやんだ日


2010年6月5日頃、数十年に渡りほぼブザーのみの放送を続けていたUVB-76のブザー音が突如停止した。停止の要因は不明ながら、しばらく後に放送は再開された。
この出来事は放送局が移転する時期に起きている。
一体何の目的でこの放送がされていたのか?様々な憶測が流れているものの、この放送局の実際の目的は明らかにされていない。

 「モスクワの軍管地区の新兵リクルートセンターや軍部隊への命令を送信している」と説明するウェブサイトもあるそうだが、放送の質や内容から考えてこれが真の目的ではないと考えられているという。また、何らかの装置や設備が正常に稼働していることを示すシグナルであるという説もあるそうだ。 

■放送が流されているその場所とは?

実際にその場所にいったロシア人の動画があります。



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